はじめに

eDonkey2000サーバーを立てる為に必要な情報をいくつかピックアップして翻訳しました。現在公式で手に入るサーバのバージョンは v16.38です。これが公式としては最終バージョンらしく、その後を受ける形でlugdunum氏が開発を引き継いで現在も珠に更新されています。便宜上、ここでは公式で手に入るv16.38までをdServer(donkey Server)、それ以降のバージョンをeServer(eMule Server)と呼ぶことにします。

翻訳ドキュメントでも何回か説明されますが、eDonkeyサーバの特徴としては中央サーバを使わない分散ネットワークという点が挙げられます。中央サーバ方式だとログインやユーザ、共有ファイル等の全ての管理を中央サーバが一手に引き受ける為、重くなりがちですし、中央サーバが死ぬと全く接続できない状態になります。現在の有名どころではSoulSeekが中央鯖形態をとっており、「繋がらない」と言うような書き込みを2chやSoulSeekファイル共有Tipsさんの掲示板でよく見かけます。これとは違い、eDonkeyは中央サーバが無くてもネットワークを維持できる仕組みになっています。個人で建てたサーバが集まって1つの大きいeDonkey2000ネットワークを形作っているため、その中の1つがダウンしたとしてもネットワーク全体としては余り影響がない訳です。この方式の弊害としては固定IPのサーバが少なく、繋げる鯖を探すのが一苦労だと言うことです。eDonkeyサーバではこれを解消する為、サーバをパブリックサーバとして接続する時にその時点で稼働している有効なサーバに接続し、そのサーバから既知のサーバリストをダウンロードして自分が接続できるネットワークを知る仕組みになっています。複数サーバを跨ったグローバル検索時にはこのリストを利用してネットワークを検索します。

WinMXが採用していたOpenNapのようなサーバとは違い、チャット機能等の要素が全くと言っていい程無い為にeDonkey2000サーバは非常にコンパクトな作りになっています。余りクライアントを接続させないようにすれば普通にマシンを使用しながらサーバを運営することも可能です。余談ですが、このサーバ機能をクライアントにくっつけてしまったのがKaZaAが採用するFastTrackネットワークです。

翻訳文ではやたらLinuxを薦めていますが、老婆心ながら私(DukeDog)はそれを鵜呑みにしない方が良いと忠告致します。Linuxが軽いOSだと指摘されていますが、それは「GUIを使用しない場合」です。昔のMS-DOSのようにコマンドラインで命令を入力していく形式ですので、それに精通するには大分修練が必要になることを覚えておいて下さい。バッヂ作業や自動化は楽ですが、その分スクリプトファイルを書くのは面倒です。とはいえLinuxのスキルがあって損はしないので暇な方は導入してみるのも一興かと思います。

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